音楽愛好家の皆様に送る、コードの読み方講座「メジャーコードと基礎知識編」をご紹介します!
コード、いわゆる音楽における和音のことですが、楽譜には必ずと言っていいほど表記されています。
コードが読めるようになれば、新しく覚えようと思った楽曲の上達スピードも断然上がりますし、更に実践的な場面(セッションやバンドなど)では、「これ急だけどセッションしてみよう!」と言われて見たことも聞いたこともない曲を渡されても「おーいいよいいよー」と余裕で弾けるようになるという、夢のようなスキルが手に入ります。
まず初めに言っておきますが、コードは覚えるものではありません。読むものです!
よく私は生徒さんから、「コードってたくさん種類がありますけど…全部覚えてるんですか?」と聞かれますが、「いやいや!覚えてるんではなくて読んでるだけなんですよ」と言います。
ローマ字で、H O と書かれててたら「ほ!」って読むみたいに、H2Oと書かれてたら「水だな」と思うように、記号やアルファベットの組み合わせで音を指定する役割をしているのがコードなのです。
とはいえ、上記の夢のようなスキルを手に入れるためには、やはり継続して読み慣れていかなければいけません。逆に継続をやめなければ、しっかりとスキルは身に尽きます。
今回お伝えするコードの読み方を参考に、是非お手元のコードが表記されている楽譜を楽器で演奏してみてください。
それではまずコードの基礎知識編です!
コードを読む際の基本的なルールは、必ず左から読む!ということです。
英文と同じで、コードも最も重要なことが一番左(文の初め)に表記されます。そして、その一番基本的なことに付け加える形で、音を変化させていくというイメージです。
なので文字が少ないコードはシンプルな音、文字が多いコードはそれよりもより音の指定も音数も多くなるという傾向があります。
では最もシンプルな表記はなにかというと
どーん!アルファベットの大文字一つのみ!
これは「メジャーコード」と言って、いわゆる最も基本的なものになります。明るくて、すっきりしたサウンドが特徴ですね。
♭とか#が付いても混乱しないでください。
♭は「その音を半音下げた音」、#は「その音を半音上げた音」です。
そもそもCやF#がどの音か分からないという方は、鍵盤を出してみてください。黒い鍵盤が3つ連続してあるところの、左から2番目と3番目の間の白い鍵盤がAという音になります。そこから上に上がっていくにつれて、ABCDEFGとアルファベット順に音名が並んでいるだけです。
黒い鍵盤は#や♭が付いたときのみに使うというイメージで最初は構いません。#や♭で被る黒い鍵盤(黒鍵)もあるかと思いますが、その言い換えにも細かい決まりがあったりします。が、今は全然気にしなくて大丈夫です!
さてさて、それでは具体的にメジャーコードの音構成はどうやって選べばよいでしょうか?
メジャーコードは、大文字のアルファベットから数えて4つ目の音、さらにそこから数えて3つ目の音の3つの音で構成されています!数えるときは黒鍵も含めましょう。
鍵盤で数えると、CとEとGですね。これを同時に鳴らしてみましょう。
このサウンドがCメジャーコードの響きです!
コードの名前は最初のアルファベットの大文字+メジャーで伝わります。
さて、早速演習問題です!ゆっくりでいいので、次の画像からすぐにスクロールせず、ちょっと考えてみましょう。
問題はA(エーメジャー)です!
メジャーコードは大文字のアルファベットから数えて4つ目の音、さらにそこから数えて3つ目の音の3つの音で構成されている。数えるときは黒鍵も含めてみると?
分かりましたか?すぐにできなくても大丈夫です。まずはゆっくり確実に!次の問題です!ちょっと難しくなります!
ちょっとトリッキーですが、大丈夫です。C#の位置はここ!ここから数えると…?
このようになります!
まとめると、メジャーコードと言われたら、アルファベットの大文字から数えて1234つ目と、123つ目を弾くという風に覚えておきましょう!その際黒鍵も含めることをお忘れなく!
ちなみに、このコードの最初の大文字のことを、専門用語で「ルート」といいます。バンドなどでは、常にベースがこの音を担当しています。
さて、ではちょっと曲に合わせてやってみましょう。まずは曲名を言う前に、こちらの楽譜をご覧ください。
この楽譜はリードシートと言って、メロディとコードのみ表記された最もシンプルな楽譜です。この練習問題にはメロディは書いてありませんが、プロミュージシャンはこれだけの情報量で曲にしてしまいます。それもやはりコードを読む力があるからでしょう。
まずはゆっくり弾いてみて、慣れてきたら軽快なテンポに乗せて引いてみてください。
いかがでしょうか?このようにメジャーコードだけでも音楽というのは成り立ちます。
ちなみのこの曲のコード進行は、The BeatlesのOb-La-Di, Ob-La-Daの歌いだしでした。イメージが付くとわかりやすくないですか?
さてさて、駆け足でお届けしてきましたが、これでメジャーコード編は終了です。是非実際の楽譜に照らし合わせて弾いてみてください。
次回はマイナーコード編をお届けしようと思います!
今回記事を書いたのは「3か月で必ず上達するラクスタレッスン」の校長、鈴木でした!
「いや、こんなシンプルなコード表記なんかどこにもないよ!」という方いらっしゃるかもしれません。
実はこちらも同じ「メジャーコード」という意味になります。こういう表記はありましたか?
大文字の最後にmajとか△とかが付いてもメジャーコードという意味になります。これは今後いろんなコード表記が出てくる中でより分かりやすくするために作られたものなんですが、
私としては時々統一してほしいな…と思うこともあります。わけわからなくなっちゃうよね!
以上です!