もはやどこのスタジオにも置いてある定番アンプ「ローランド JC-120」を解説します！
これを使いこなせば多くの場面でスムーズに音を出せるようになります。
JC-120には2つのチャンネルがあります。基本的な操作ができる「CHANNEL-1」、より細かな音の設定ができる「CHANNEL-2」。そしてそれぞれに「HIGH・LOW」とシールドを刺し込む穴が2つずつあるはずです。
HIGHはHIGHインピーダンスといって、簡単に言うと一番音が大きく鳴る差込口ですがノイズが多くなります。
LOWはLOWインピーダンスといって、１より若干音が小さくなりますがノイズが少なめです。出力の大きい楽器(レスポール)などはこちらに繋げると良いでしょう。
「それで、結局どれがいいの？」という話ですが、結論から言うと「CHANNEL-2のHIGHの穴にシールドを刺し込めば、後々多くの用途に対応できる」ので、とりあえずそこを使いましょう。
まだこの時点ではシールドは差し込んではいけませんよ！
電源を付ける前にまずはVOLUMEを0にしてください。これをやらないで電源を入れると故障の原因になります！
お持ちのギター-CHANNEL-2のHIGHの穴という形でシールドを繋げましょう。
電源が入ったら、アンプ正面の右上の赤いランプが点灯するはずです！
ギターを鳴らしながらVOLUMEを上げて、適切な音量に設定してください！
さてさて、ここで初めて細かい音の調整です！ギターは音色が命。ざっと他のつまみの機能を紹介します！
TREBLE(初期設定は5のメモリがおすすめ)
高音域の調整をするつまみです。高音を目立たせ場合は10のメモリに近づけ、キンキンしてうるさいと感じたら0に近づけます。
MIDDLE(初期設定は5のメモリがおすすめ)
中音域の調整をするつまみです。丸いふくよかな音にしたい場合は10のメモリに近づけ、シャープな音にしたい場合は0に近づけます。
BASS(初期設定は5のメモリがおすすめ)
低音域を調整するつまみです。全体的に分厚い音にしたい場合は10のメモリに近づけ、音をすっきりとさせたいときは0のメモリに近づけます。
DISTORTION(初期設定は0のメモリがおすすめ)
音色を歪ませるつまみです。これを上げると、いわゆるよく聞く音の歪んだ音色に近づきます。
REVERB(初期設定は0のメモリがおすすめ)
音の残響音や広がりを加える効果を発揮します。10に近づけると残響音が多くなり、0にするとなくなります。
SPEED(初期設定は0のメモリがおすすめ)
一番右のつまみ「VIB/CHORUS」の効果の速さを調整します。効果が欲しくない場合は0に！
DEPTH(初期設定は0のメモリがおすすめ)
一番右のつまみ「VIB/CHORUS」の効果の深さを調整します。効果が欲しくない場合は0に！
VIB/CHORUS(初期設定は真ん中のOFFがおすすめ)
VIBで音の揺らぎ、CHORUSで原音から少し遅れた音を混ぜる効果を発揮します。
また、一番左のBRIというスイッチは高音の音の抜けをよくするものです。これも好みでON、OFFを切り替えてみましょう！
さてさて、いいリハーサルはできましたか？帰るまでが遠足であるように、片付けまでが演奏です！
すべてのメモリを初期設定に戻すことが好ましいですが、最低限守っていただきたい点は、電源をOFFにする前にVOLUMEを0にすることです！
VOLUMEを0に
↓
POWERスイッチをOFFにして
↓
そしてシールドを抜きます。これで片付け完了！
初めての方は戸惑うかもしれませんが、まずはゆっくりでいいので徐々に慣れていきましょう。その後好みの設定やエフェクターを使ったりなどして、よりオリジナリティのある音を追求してみてください！
ではまた。