生徒だけでなく講師にも喜んでもらえる音楽教室を

八王子の短期集中型音楽レッスン『ラクスタレッスン』校長の鈴木悠平です。

先日このようなインタビュー動画の撮影をしてきました!

 

また、その他講師陣による演奏動画も上がっておりますので、そちらも是非ご覧になっていただけたら幸いです。

「らいおんハート-SMAP」arr. by 岡本のはら(ベース講師)

「My Favorite Things-サウンドオブミュージック」arr. by 北村貴丸

インタビュー動画では、今の音楽教育業界に必要なこと、どうしたら本質的な音楽教室を実現できるのか。主にこれらのことについてお話しさせていただきました。ラクスタレッスンには実現したいビジョンがあります。この記事では、動画でお話しきれなかった内容も含め、掲載させていただきます。

 

 


師匠のような教育者を目指して

 

当レッスン事業をリリースする前、私はドラマーとしてライヴ活動などの傍ら、個人で音楽レッスンを行っておりました。

音楽家としての活動も精力的に行っていましたが、それと同じくらい音楽を教えるということも私にとっては重大なことでした。

音楽家としての活動だけでなく、当時の私の師匠のような音楽教育者になりたいという思いがあったからだと、今になると思います。

私の師匠は、表面的に技術や音楽理論を教えるタイプの人ではありませんでした。それよりも、音楽を学ぶことそのものを面白いと気づかせてくれるような教え方をしていました。

これができないからこれをしよう!とか、これのためにこれをしよう!という話よりも、「お前は何がしたいんだ?」「お前のタイプはなんだ?」という考えに重点を置いた教え方でした。

私にとっても心から尊敬する師匠です。師匠の弟子がたくさん集まるような飲み会もよく開催されるほどに、多くの弟子から愛されていましたし、ドラムの弟子だけにとどまらず、たくさんの人に「師匠!師匠!」と慕われていました。

 

 

私がディストニアという病気で左足が動かなくなり落ち込んでいるときも、「おめぇ別に左足で音楽やってるわけじゃねぇだろ?」という一言で私の心を軽くしてくれました。(なぜかその一言で左足が動くようになるという不思議なこともありました。)

そんな師匠への教育者としてのあこがれもあり、私がレッスンを行うことになったときは自然と教え方が師匠のやり方を真似していたと思います。

もちろん私なりの教え方もレッスンの回数が上がれば上がるほど増えていきますが、悩んだときはいつも師匠の教え方を手本にレッスンをしていました。


そこまで熱心ではない生徒もいた

 

しかし、残念ながら全員の生徒が私のレッスンに満足してくれることはありませんでした。

今でも私のレッスンを継続して受けている生徒は、ほとんどの場合目標があったり、無意識に音楽や楽器のことを考えてしまうくらい音楽が好きにな人たちで、はっきり言うとなんとなくで始めた生徒はすぐにやめてしまうことがほとんどです。

今でも続けている生徒は、どこかで自分にとっての音楽の楽しさを見つけられたり、バンドやアンサンブルなどを経験した人が大半です。

それでも、私はなんとなくで音楽を始めた生徒にも継続して楽しく音楽を知って欲しいと思い、言葉を使って力説もしていました。

なんとなくで楽器を始めても、おそらくその生徒は何かしらの期待をしてレッスンを受けにきているので、そんな期待を大いに超えたものを与えられたらいいなと思い取り組んでいました。

しかし、やはり言葉が抽象的になってしまい気持ちが伝わりません。

抽象的な言葉は、ある程度音楽の素養がある人だったり、すぐに分からなくても自分から学びに行こうとする姿勢の人にしか通じません。

そもそも自分が何をしたいのか分からない、何をすればいいのか分からない人に音楽の面白さを力説しても、やはり伝わりません。

 

 

言葉だけでなく、生徒にとって明確な成功体験になるような機会がないといけない。そう思いました。

結局私も含めて、言葉で教えられたことよりも、セッションやアンサンブルなど、実際の生の演奏や本番から学んだことを師匠のもとで整理して、そして初めて理解するという流れでしたので、そのセッションやアンサンブルのような機会がない人にはどうしても伝わりづらいことでした。

しかし、個人で行っているレッスンではやはりそれを企画することも非常に難しいことです。しかも私の生徒にはドラムの生徒しかいませんから!生徒同士でその機会を作ることは容易ではありませんでした。

個人で生徒を受け持ってる講師同士で、生徒のバンドを作って発表会をやろうかという話も出ましたが、それもコロナなどの影響で叶いませんでした。

もし何らかの形で、生徒にとって明確な成功体験になる機会があったら、生徒は絶対に音楽を心から好きになって長く続けることに繋がるという自信がありました。


講師にとってもレッスンは暖簾に腕押し

 

ラクスタレッスンを構想するより前にこんなエピソードがあります。

とある居酒屋で、私は知り合いの何人かのミュージシャン仲間と飲んでいました。話題はレッスンの話になり、私は教えることが本当に楽しいという話をしました。

自分の生徒がこんなことができるようになった、こんなレッスンをしたと報告したりしました。

私は心から同意され、レッスンの面白さを語り合えると思っていましたが、実際はそうではありませんでした。

そこにいたミュージシャンは皆、音楽を教えることにそこまで熱心になったことがない、残念ながらレッスンもバイトとほぼ感覚は変わらないと話も聞きました。

正直そんなんでいいの?と少し苛立ちを覚えました。

なんでそんなこと言うのだろうと思いましたが、その理由はすぐにわかりました。

「普通練習してくるよね?俺の生徒ほとんど練習してこないもん。教えても意味あるのかなーって。」

音楽大学や専門学校などの現場ですら時々聞く話で、当然レッスン仲介業者経由等で出会った生徒はそこまでの熱量は持っておりません。

そんな生徒が練習してこない現状から生徒に期待しなくなっているのだろうと感じました。

講師は始め、「当然練習してくる」という気持ちでレッスンに臨みます。しかし、実際レッスンを受けに来る生徒は何をしていいのか分からない、なんとなく(何かを期待して)始めたという動機の方がほとんどなので、ここですでに互いに意識のずれが生じます。

そこに気づいた講師は、そのモチベーションをアップさせるために努力するか、自分の気持ちを削らないように機械的なレッスンをするかです。しかし、仮に努力しようとも生徒のモチベーションをアップさせられた講師は何人いるでしょうか。自発的に練習してくるようになった生徒は何人いたでしょうか。

音楽レッスンを受ける生徒側の動機はさまざまなものがありますが、なんとなくで始められる生徒は非常に多いと思います。

もちろんなんとなくで始められても、ゆくゆくは生徒が熱心になれば何の問題もありません。しかし現状は、なんとなく初めて、よくわからないからやめるということが多いようです。

そもそも、そのような初期状態の生徒の心からまず理解しようと思う講師は非常に少ないです。音楽をやるうえで練習は当然と思っている講師が、生徒にそこまで教えられはしないと思います。

音楽が好きな講師にとって、練習してこない人の気持ちほど分かりづらいものはありません。そんな生徒にレッスンをしても、おそらく暖簾に腕押しという状態で、教えていても面白くない、バイト感覚になる気持ちは分かります。

「給料の問題も講師のモチベーションに影響を与えているのでは?」と言う人もいましたが、仮に給料が安くても、やる気があって毎回練習してくる生徒が多い音楽教室なら、そもそも音楽が好きな講師にとってはそちらの方が精神的に健康なのだと思います。

お金だけではなく、感情も含めて人は行動をしますから。

そしてさらなる悪循環で、その講師側の生徒に期待しない姿勢は生徒に間違いなく伝わっています。

そう感じた生徒が、「期待してほしい!」と一念発起して練習をしてくるようになるでしょうか?そうは考えられないと思います。

そして、また練習してこなくて、講師もやる気がでない。

このようなループを見た気がしました。

 


ループを抜け出すためには

 

どうしたらなんとなくで音楽を始めた人にも、音楽の本質的な楽しさを伝えられるのでしょうか?自ら練習したくなるようになるのでしょうか?

それは、まず今言った2つの問題を解決しないと実現できないと感じました。

・生徒に明確な目標と成功体験を与えること

・講師も教えることが楽しいと思える環境づくり

生徒側のモチベーションを上げるためには、だらだらと目標のないレッスンを続けさせてはいけない。多少ハードでも、期間と目標を明示して少し緊張感のあるレッスンを行わなければならないと考えました。

これにもう一つ、講師にとってもそのレッスンが面白くなくてはいけない。

この考えになったときから、私にとって講師の人たちも喜んでもらいたい対象になりました。

それらを実現するためには、まずいつでも練習できる場所も、講師への潤沢なお給料も、そして講師と生徒がいつでもコミュニケーションができる場所も必要になってきます。

 


ラクスタレッスンの真の目的

 

ラクスタレッスンのプログラムでは「短期集中」「レコーディング」「質疑応答できる」などと、皆さんが理解しやすいような言葉をLPサイトに使っております。

しかし、実はそれらの本来の目的は、その言葉の意味だけでとどまっておりません。

生徒も講師も同じ目標を見つづけてレッスンをしてほしい、成功体験をしてほしいから、あえて短期集中でレコーディングを目標にしたこと。

いつでも講師に質問できるのは、講師とたくさんコミュニケーションを取って、ちゃんと自分は気にされているという実感を持ってほしいということ。

練習し放題のスタジオで、たくさん練習してほしいということ。

 

この仕組みは、冒頭でお話しした私の師匠が私にしてくれたことと同じことだと、考えた私が後になって気が付きました。

「お前次のセッション来てなんか叩けよ!これができるようになるといいぞ。楽しみにしてるからな!」と言われたことを思い出します。

 


音楽教育とは

 

音楽教育者の仕事とはなんでしょうか?

音楽だけでなく教育とはなんでしょうか。

技術を与えること、理論を教えることでしょうか?

これらもある種の正解ですが、本質的ではありません。

 

私は

学ぶことは面白いことだと知ってもらうこと

 

だと考えます。

そして「音楽は面白いんだよ!」と、講師が生徒に対して伝え続けるためには

講師にとっても、教えるためのいい環境がないといけません。

 

 

この「学びが面白い」という気持ちは、残念ながらYoutubeやオンラインでは伝わりづらいものです。

あえて現場に赴き、コミュニケーションを通じてでしか得られることのできない体験ものだと考えます。

だからレッスンは貴重なのです。

 

 

 

現代は昔にくらべ、音楽レベルが非常に高くなりました。

ありとあらゆるところで、楽器のノウハウを無料で知れたり、有名無名に関わらずさまざまなアーティストを検索できるようになりましたから。情報量は昔よりはるかに上回っています。

そんなそもそものレベルが高い人たちが表面的なHow toだけで満足するのでしょうか?そこにととどまらず、学びが楽しいと思ってもらえるレッスンを行う必要があるのではないでしょうか。

How toも大事です。しかしそれよりも、音楽を学ぶこと、知ることが楽しいと思ってもらえるような音楽教育が、今だからこそ必要なのではないでしょうか?

生徒にとっても講師にとっても、満足度の高い音楽教室でなければ、それを実現させる音楽教室を作ることはできないと思います。

 


さいごに

 

生徒と講師両方が、設定された具体的な目標を見続けて、生徒は練習したくなるから練習をして、講師はそんな生徒に最大限のコミュニケーションを図りたくなるからよく話を聞いて、そうして初めていい音楽教育の現場が生まれると思います。

 

ラクスタレッスンには、その意味ではまだまだ改善しなければいけない点がたくさんあります。

生徒にも講師にも、それらいい体験のすべてはまだ与えられておりません。

しかし、私はあきらめる気持ちはありません。

いつかそれを達成するために、私はこれからも考え続けていきます。

是非そんなラクスタレッスンという、今の音楽レッスン業界に必要なことを目指す場所に興味を持っていただければ幸いです。

 

ラクスタレッスン校長 鈴木悠平

 

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