「もっと歌がうまくなりたい」
歌うことが好きな方は、一度は思ったことがある願いなのではないでしょうか。
昨今ではYouTubeなどで手軽にヴォイストレーニングなどの動画を見ることができるので、参考にされてる方も多いと思います。しかしいくら練習しても、上達しないという経験はありませんか?
「なんか声に張りがないな」「活舌が悪くて歌詞が聞き取りづらい」「そもそも歌へたくそじゃん私…」などなど、録音してげんなりすることとか…
やっぱりレッスンが一番確実
そもそもですが、やはり上達への一番の近道は「マンツーマンで個人指導してもらうこと」です。
歌を上達させるということは、声帯だけでなく体全体の使い方を知るということです。つまり自分に合った歌い方を知らなければいけないということですが、そういったことは自分ではなかなか気付きにくく、どうしても客観的に直接見て改善点を教えることのできる先生の存在は必要不可欠になってきます。
いい先生が見つかれば問題はありません。ですが、そもそもまだ決め兼ねている方や、直接習うことが難しく独学で上達したいという方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回はこれから本格的に習おうとしている方にも、独学でやり続けていく方にも共通して抑えておくべきシンプルな4つのポイントをラクスタレッスンヴォーカル講師の泉佳奈先生にお伺いしました。
この記事を読んでいるヴォーカル初心者の方がいいスタート地点に立てることを強く願っております。
歌の上達には『声のポジション』が大事
泉先生によると、そもそも歌が上達しない人の多くは「歌のポジションが低い」ことが原因だと言います。
「歌のポジションが低いってどういうこと?」と思った方も多いかと思います。(私も音楽経験が長いにも関わらずどういうことかわかりませんでした)
これはイメージや意識の話なので言葉にしづらいと言い、なんと泉先生直々に渾身の図解をしてくださいました。
図1 よい例 図2 悪い例
この図のように、いい例が歌のポジションが高い状態で、声が目の前・眉の前あたりから声が発生し上に上がって☆に向かっています。
一方で悪い例は歌のポジションが低い状態。そもそも猫背であり、お腹から声が発生し下に向かっています。ご自身ではそんなつもりはなくても、上達の遅い人の多くはこの悪い例のように声が聞こえると先生はおっしゃいます。
それでは、どうしたら歌のポジションを高くすることができるのでしょうか?
・首と肩の力を抜く
これはまず一番初めに取り掛かりやすいアクションです。通る声とはまず、ゆとりがある首回り肩回りから始まります。
特別なことはありません。肩と首のストレッチと言われてパッと思いつく、肘を頭上で抱え反対の腕側に引いたり、首をゆっくり回したりする体操を歌う前にしてみましょう。
もちろん歌っている最中も方や首に力が入っていないか確認してみましょう!実は普段あまり意識はしていなかったのではないでしょうか?
当たり前のことですが、かなり重要なことです。
・後頭部をあげる
あなたは声を遠くに飛ばそうと若干上を向いて歌っていませんか?実はこれ、逆に喉を締めてしまうことになるのでおすすめしないと言います。
ということは改善方法は顎を引くこと?いいえ、「後頭部を上げること」だと先生は言います。なるほど、確かに顎を引くより後頭部を上げるように意識すると首がまっすぐになるだけでなく、背筋も自然とまっすぐになりました。後頭部を上げることは喉の締め付けを解消するだけでなく、体全体の姿勢を正すことにもつながるんですね。
・軟口蓋(なんこうがい)を上げる
軟口蓋と聞いてピンとくる方は多くはないはずです。軟口蓋とは、ちょうどあくびをすると上に上がる舌根の真上にある部分のことです。
ここを上げることによって、口の中が広くなり豊かな声で発生することができるようになります。音楽のジャンルによってはあえて口の中を狭くする歌い方もありますが、始めたての方はまずは軟口蓋を上げて基本の歌い方をすることが重要です。
・舌根のマッサージ
これも口の中を広くさせるために必要ですが、活舌をよくしたり喉全体をリラックスさせることにもつながります。
外側から舌の根元を優しくマッサージをしましょう。あまり強く押しすぎると喉を傷めたり吐き気の原因になってしまいますので、注意をしながら行います。こちらの詳しいやり方はこちらのラクスタレッスン公式のレッスン動画でご紹介します。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
なかなか文章では伝わりづらかったという方のために、これらのアクションを先生ご自身が解説した動画もご用意しておりますので、そちらもぜひご覧ください!
こうして見ると非常にシンプルで「なんだそんなものか」と思った方もいらっしゃるかと思います。
しかし実際やってみると、いつの間にかその意識がなくなってしまい、歌のポジションが低くなってしまってることに気づくでしょう。
なので常に意識できるように、「鏡を見ながら歌う」ことを泉先生はかなりおすすめしてくださいました。
上達が遅い人は、意識が首から上だけになってしまい体を使えなくなる方がほとんどであり、その歌い方を続けていたら、最悪『声帯結節』になってしまう危険性もあるそうです。
今回泉先生が紹介してくださった内容は、歌の上達だけでなく健康面で長く続けられるためにも抑えておくべきポイントでしたね。
現在独学で歌われている方や、これから始めようと考えている方は必ず参考にしてみてください。
八王子で開催しておりますラクスタレッスンとは「3か月で上達」をコンセプトにした音楽レッスン事業です。もし泉先生のレッスンを受けてみたいと思っていただけた方は、まずは無料体験レッスンからお気軽にお越しください。
他にもベースコース、ドラムコース、ギターコースがございます。
泉先生をはじめ、それぞれの講師の動画もアップされていますので、ぜひそちらもご覧ください!
インタビュー:鈴木悠平(ラクスタレッスン校長)